プレゼンティーイズムは健康面からのみにあらず!

プレゼンティーイズムは健康面からのみにあらず!

毎年この時期に危惧される新入社員の“五月病”。。

五月病まではいかないものの、活力がわかず、本来の力を発揮できていない社員を多く抱えてはいませんか?

先日、早稲田大学スポーツ科学学術院で助手をされている先生の勉強会に参加させていただきました。健康面から企業経営コストやパフォーマンスを研究される分野のお話でしたが、その中ででてきた概念のひとつに“プレゼンティーイズム”というものがあります。

「『プレゼンティーイズム』(Presenteeism)とは、従業員が出社していても、何らかの不調のせいで頭や体が思うように働かず、本来発揮されるべきパフォーマンス(職務遂行能力)が低下している状態のこと。日本語では「疾病就業」と訳されます。頭痛や胃腸の不調、軽度のうつ、花粉症のアレルギー症といった、つらくても無理をすれば出社できる程度の疾病が原因で発生するプレゼンティーイズムによって全米では年間約1500億ドルの損失が出ているといわれます。」(Webサイト「日本の人事部」より)

添付の図(許可をいただき、アップしています)をご覧いただくとわかるように、プレゼンティーイズムによるパフォーマンス低下によって企業が被る損失は、私たちが一般的に思い浮かべる病気療養や医療費などのコストをはるかに上回るものであることを、このデータは示しています。

こんなにも、企業経営に大きな影響を及ぼしているプレゼンティーイズムの状態、実は健康面だけでなく、他の要因からも生まれる可能性が十分にある!と思いながら、先生のお話を伺っていました。

多くの従業員を抱えるあなたにも、思い当たることがありませんか?

きちんと出社はしているし、机にむかって仕事もしている(ようにみえる)。ただ、パフォーマンス効率が悪いだけ・・・ その人が本来もっている力を発揮した場合と比べて、どれだけパフォーマンスが低下しているか?は、傍目にはとてもわかりにくいですよね。

もしも、その人が、会社に入って間もない頃、五月病と診断されることこそ免れたものの、入社時のような活力は取り戻せないまま、その後もずっと仕事を続けていたとし・た・ら。

そもそも、会社で、本来の力を発揮したことがない!ということになりますから、比較のしようがないですね。

はたまた、以前はとても積極的で、毎日、生き生きと仕事に取り組み、成績も優秀、将来の幹部候補と目される期待のエースだったのに、いつの頃からか、徐々に、小さくまとまった、可もなく不可もない仕事ぶりとなり、最近の姿からは覇気が感じられない社員。。

極端に成績が悪いわけではないから目立って問題にはされないけれど、そのように、本来の力を十分に発揮できていないことによる目にみえない損失は、社員一人ひとりでみればわずかであっても、積もれば添付の図のように、会社経営に大きな影響を与える規模に膨れ上がっているかもしれません。

健康面に特に問題が無い場合、活力がわかない原因のひとつは、関わっている仕事を、さらに!よりよく!と発展させ、未知の領域を切り開いていくだけの、自らを導き動かす原動力となるような理由がないから・・

つまり、心の芯に火が灯っていないことにあります。

入社して間もない新入社員も、ベテラン社員の方も、さまざまな事象に遭遇し経験を重ねる長い会社員生活を、多少の波はあっても、モチベーションをもち続け、生き生きと働き続けるには、会社が掲げる目標など、外からの刺激だけでは難しい時が、どこかで必ずやってきます。

そんなとき、再び自分を動かしてくれるものは、心の芯に灯った火なのです。その仕事をすることが、自分の人生で実現したいことや大切にしたいこと、にどのようにつながっているか?を認識できていること、がとても大きな力となります。

そこが曖昧な社員には、考えを馳せさせるような一言を、しっかり認識できているのだけれど、日々の業務に追われて忘れてしまっている社員には、思い出すフックとなるような問いかけを。是非、かけてみてください。

あなたや、上司の一言が、心の芯に種火を起こすきっかけとなり、社内に蔓延するプレゼンティーイズム状態を脱する変化を生み出すかもしれません。

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